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【I nostri viaggi:買い付け道中記】

 今週はちょっと複雑です。  フィレンツェに一泊した翌日、パルマへ舞い戻って一仕事した後
 夕刻の電車に乗ってミラノに向かい、最終の飛行機でシチリアに入る。

 とまぁ、まるで日本で仕事をするみたいなタイトなスケジュールを組んでいました。
 実はその翌日には飛行機のスト(アリタリア)が予定されていたので、少ない買い付けの
 日数では何としても早々にシチリアに入る必要があったからなのでした。
 
 これが全ての敗因だったのかもしれません。

 17:39・・・に乗る予定の電車は予定時刻の5分前になって90分遅れ
    → そのまま待ったとしてもミラノ発の飛行機に乗れない
    → 次に来る電車で“超特急”は無い
    → 電車で行く事を諦める
 
 18:00頃 パルマ駅前のTAXIドライバーに掛け合い、間に合うか確認
    → Autostrada(高速)を飛ばせば間に合うが高いよ!の一声 
    → 軽く悩んでATMで250ユーロ!を下ろす(タクシー代)
    → ケチって電車のチケットはきっちり払い戻しする

 18:20頃 張り切って高速に乗るも、すぐに渋滞の列が見える
    → ラジオで確認すると事故渋滞、10Km
    → このまま渋滞を抜けていくと飛行機に間に合わない
    → 一般道を走っても夕方のラッシュなので不確定との事
    → とにかく高速を降りる
    → アリタリアに電話して待ってもらえるか交渉する
    → NG
    → じゃあ、飛行金のチケットはキャンセルできるかと交渉
    → もめた結果、NG
    → とにかく仕方ないのでパルマに引き返す
    → 哀れに思ったドライバーが帰路の代金はタダにしてくれた

 19:30頃 パルマの駅で夜行寝台をあたる
    → 翌日の飛行機ストの回避で全て満席
    → ただの夜行列車のチケットを買う。
    → 出発は00:04
 
 20:00頃 シチリア到着は翌日16:45と知る 約17時間の長旅
    → 日中の仕事で随分汗をかき、これまでの変更対応で疲れて
      いる上に、長旅を想像してもっと疲れる
    → 駅のトイレにある洗面所で顔や髪を洗い、歯磨きしてみる
    → 自分が可愛そうな気分に陥る
    → 手元に残った250ユーロ(4万円位)が気になる
    → 手持ち鞄の置くにしまって鞄はきっちりカギをしめる

 00:04  夜行列車がほぼ時刻通りに到着
    → 想像通り満席・・・というか座る席すらない
    → コンパートメント(1室6人掛)横の廊下で鞄に腰掛ける
    → 同駅から乗り合わせ同じ境遇だったおっさんと苦笑いする
 
 02:00頃 偶然、目の前のコンパートメントから4人降りる
    → おっさんと二人、ダッシュで入る
    → 鞄を足元に置き、コンパートメントの扉を閉め電気を消す
    → 良かったねぇと喜び合い、いつの間にか眠る
 
 
 05:30頃 明るくなり、目が覚める
    → 足元の鞄はきちんと足元にあったので安心する
    → カギはきちんとかかっているけどなぜか捻じ曲がっていた
    → 中のものは特に無くなってはおらず、財布もある
 
 06:21  ローマに到着 ここで次の電車に乗り換え
    → 駅構内の有料トイレに向かう
    → 財布から小銭を出そうと取り出すと・・・
 
 「無い!! 札が無あぃい!! 250ユーロが無い!!無い!!
  小銭とTAXIの領収書、カード類は全てあるのに札だけ無い!!」


 とにかくトイレにだけは入る小銭程度はあったのでトイレに入り、中を確認する。
 パスポートもあるし、他の書類もある。
 別の袋にいれた帰りの飛行機のチケットもあるし、日本円が入った
 封筒もあった・・・・がっ、

 「封筒の中の日本円の札だけ無い!!札が無あぁい!!無い!!」

 や、やられてしまった・・・(涙目&滝汗)
 
 あまりの完璧さに茫然自失とはこの事かと思いました。
 とにかくカードも残っていたとはいえ、スキミング等の可能性も
 あるわけなので、早速ブロックするべくアチコチ手配

 携帯電話の残り金額はどんどん減るし、チャージするにも手元には
 小銭(3,4ユーロ位)しかないので朝食すらままならない状態でした。
 
 スーツケースの方には別にお金を分けて入れておいたのですが
 そんな事を思い出す余裕もなく、軽いパニックになっていた私は
 ひどくまいってしまっていたのです。

 「さぁっすがぁ!イタリア人はやるなぁ〜!」

 などと余裕で笑えるような状態ではありませんでした。
 
 そう、余裕がないようなタイムスケジュールを組み、加えて旅の
 中盤での疲れを考慮するような余裕もなかった工程で動いた結果、
 急な段取り替えをせざるを得ないように追い込んだのはまぎれもなく
 自分自身だったのです。

 心身ともに疲れがたまった状態ではスキも出るというものです。
 気を取り直さないといけないと思い、とにかく水だけは買いました。
 1時間後のローマ発カターニア行きの普通列車に飛び乗り、フィリッポ
 に電話しました。開口一発、

 「チャオ、フィリッポ。お金貸して!訳はゆっくり説明するから。

続く。

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