2003年_14

「私は怒っているんだぁっっっ!!!!」
「あの部屋は昨日だけなんだよなぁっっっ!」
「あの部屋が65ユーロするなんて有り得ないよなぁっっっ!」
「そうでしょう?!ねぇ。。。」

ホテルのマネージャー目掛けて怒る、怒る!
目に精一杯の力をこめて瞬き一つせずに怒りまくったのです(笑)
なんと言うか、arrabbiatissimo:アッラビアティッシモ!!
特に“r”の発音ではグルングルンの巻き舌ですね(笑)

ちなみに“怒る”→“カッカする”→“食べると辛いのでカッカする”
辛いソースのパスタ、ペンネ・アラビアータはこの“怒る”の意味を持つ“arrabiato:アッラビアート”が語源ですね。

とにかく、一泊ならいざ知らず、このホテルには4泊する事になっていたし、ゆっくり観光という旅ではなかったので
ホテル探しに時間を取られたくないという事情もあって、それはもう真剣なのでした^^。

相手の目を見てしっかりものを言う事は大事な事だと思っています。
そんな思いが通じたのでしょうか、部屋の変更を 「“させていただきます”、シニョール・オカーダ」 ときたもんだ!
そんなわけで午前中の予定を終え、半信半疑ながらも少しは期待しながらホテルに帰りました。

・・・オドロキマシタ ナント、部屋が広い!
ナント、ベッドがダブル!
ナント、ベッドが固い!(涙)
ナント、TV、冷蔵庫、エアコンがついている!
ナント、シャワーがデカイ!!

その部屋はmatrimoniale:マトリモニアーレというダブルの部屋でした。
言葉の語源は“結婚の”とか“夫婦の”という意味です。
単純に“ダブル”って言うより何だかいい感じですが、リアルな感じもあってちょっと“ポッ”なったり。。。

さて、私が予約したのはシングル、一泊朝食付、65ユーロでした。

このホテルは日本から予約が出来たので、事前にFAXでやり取りをしてクレジット・カード番号などを教えて
“きっちり”予約したのですが、こう天国と地獄みたいな変更が相次ぐと、この予約は一体何だったんだろうと
疑いたくなったりなかったり。。。
部屋の雰囲気からして100ユーロぐらいするのかなぁと少々怖気づく小市民なワタシ(^^;
しかし、抗議の後の変更だから強気で勝負です!
この部屋が当初の予約金額通り65ユーロで、最初の部屋が安くなればイイなぁなんて思いながら、
エアコンのスイッチをポチッ^^
既に外気は30℃にもなって暑いローマ。(といっても湿度が違いますが)
この旅で初めてのエアコンのある快適な部屋。

はぁ~、とっても日本人なワタシ。。。
ちょっと眠気がさして横になっていたらTVでサッカーのチャンピオンズリーグが目に入りました。

「ま、このまま快適な部屋で過して、最後の支払いの時に勝負しよ^^。」

「いちいち細かい事を気にしていたら、やってらんないし。。。」

お気楽にやることにしました。
買い付けの旅ですから、それより神経を使うことがあるのです。

続く。