2004年_07

「パルマからシチリア(カターニア)までどうやって行くんだっけ?お金ないし、電車で行こうっかなぁ~(^^;」

という陽気な考えは、

・16時間も電車に乗り続け
・結局はお金と体力と時間を消費する

というビジネスにあるまじき計画であるという反省の下に立ち、あえなく却下する事になってしまいました。
結局、

・ミラノまで電車で北上し
・国内線でカターニアまで飛ぶ

というルートを取ることになったのですが、正規料金で国内線に“ひゅっと”乗るための代償に、何と!
240ユーロ!(約33,000円!)も払う羽目になったのです!

「そんな事なら最初から“アリタリア航空の直行便+国内1フライト付”の方が
安くて早くて快適だったに違いない、いやそうだ、そうに違いない。。。」

とみっともなく、結構ウジウジしたりなどしていましたが、そこは

「ビジネスだから、僕は時間を買ったんだよ。」

という、それっぽい理屈で平静を装う事にしたのでした(^^;
まぁ、シチリアの2週間を一軒のホテル予約も出来ずに来ること自体、
ビジネスマンとしていかがなものか?という見解はありますが。

「シチリアでは生産者とバシバシ話をしてやるぞっ!」

という気合だけで来たようなもんです、はい。
でもお陰でミラノに行く用事ができたので、友人と逢う事にしました。

 ←久しぶりのミラノの駅。いいですねぇ、この駅。

フライトまでの少しの時間を食事にあてたのです。
建築家の友人は、運河沿いにある昔からの洗濯場の一角に面した素敵なリストランテに連れて行ってくれました^^!
ゆったりと贅沢に食事をする事が出来て私は幸せでした。

  ←そりゃあ抜群です

なので

・ミラノ・リナーテ空港までのバスが一本くらい来なくっても
・空港では対テロのセキュリティ・コントロールで1時間待たされても
・ついでに飛行機のフライトが大幅に遅れても

全然、平気でした(^^;
でも、

・カターニア空港についても誰も出迎えがなく
・あちこちにケータイでかけまくっても皆して話し中

だったりなんかすると、早くも不安になってしまい、ようやくフィリッポ達が迎えにきてくれたのは良いけれど、
今晩の宿泊をどうしようかとあれこれ話しているって・・・

「えええぇぇ、今から決めんの?」

「まぁ大丈夫だから、心配しなさんな^^!」

っておいおい(^^; 「・・・あぁ、やっぱりシチリアに来たんだ。。。(^^;」

 ←エトナ山の麓、私の住んでいた村

と妙に納得してしまったり。
最終的に決まった予定は、とりあえず今夜は彼らの友人宅に泊めてもらおうという事だけでした。
あら?明日の予定は?・・・(^^;

「ま、彼らの言うようにしよう!明日の事はまた明日^^!
今日の事だけ全力投球しよう!・・・というかするしかない・・わなぁ。」

こうして私は自分の頭の中で計画を練ることを放棄してしまいました。
日本から作ってきた“行動予定表”は結局“行動結果記録表”になるかもしれないなぁと予感したのです。

続く。