2004年_11

シチリア島の美味しいドルチェを扱いたい。

という気持ちがずっとあって、今回の旅ではいろいろと食べ比べてみようということで、
ターゲットもある程度は絞っていました。

一つ目は、Paste di Mandorla:パステ・ディ・マンドルラ

これは

・アーモンドを挽いた粉に
・ハチミツ、砂糖、卵白を混ぜ
・バニラ・エッセンスを加えた

焼き菓子です。

 ←味の違いが結構あります。
←エトナ山の麓のとあるお店にて

シチリア中のお菓子屋さんで見かける事が出来ると思われるほどポピュラーなお菓子ですが、
かなり味に違いがあるんです!
恐らく、加えるハチミツの加減で違いが出るようで、

“焼き菓子なのにハチミツのシットリ感が素敵で、とっても優しくて何故かハマルお菓子”

を感じ取れる逸品を自分の舌で探すべく、

・事あるごとに口に放り込み、
・「む、もうイイです(^^;」といいつつ
・メモをとる。

という事を繰り返しておりました。

二つ目は、Torroncini:トロンチーニ

これは

・ハチミツ、砂糖、卵白を練った“ヌガー”に
・アーモンドとピスタチオが散りばめられ
・チョコレートでコーティングされ
・親指程度の大きさを“キャンディ”のように銀紙で包んだ

お菓子です。

 ←中にはアーモンドとピスタチオ
 ←ちょいと一つまみ!
←カターニャ街中の老舗菓子店にて

シチリアの最もポピュラーなお菓子として目にする事が出来ます。

「コタツの上にみかん」 という感覚で想像してもらえると宜しいかと。
私がシチリアで暮らしていた頃、友人宅へ招かれるとそこにはいつもトロンチーニ!
というほどポピュラーですが、それぞれの家庭で好みの味があって、メーカーもそれぞれです。

“ヌガーの甘さ加減とコーティングのチョコレートとのバランスがとっても優しくて何故かハマルお菓子”

を感じ取れる逸品を自分の舌で探すべく、

・事あるごとに口に放り込み、
・「む、もうイイです(^^;」といいつつ
・メモをとる。

という事を繰り返しておりました。
幸いな事に、友人・知人が私の言う事を理解してくれて、突然

「じゃっ、午後からあの店に行ってみよう、知り合いだから!」

などという状況が重なって、一人で寂しくポツポツ歩くという事も無く、車でサーっと現地まで出かけ、
イキナリ話しこんで試食するという願ってもみなかった事が現実となったのです。

“郷に入っては郷に従え”そのままに、“シチリアに入ってはシチリアーノ(シチリア人)に従え”

の方が良い事もあるようです。
ホテルの一つも予約できずに入ってしまった事がかえって功を奏したという事なのかと思ったりもしていました。

続く。