2005年_15
L'ultima cena:ルルティマ・チェーナ とは最後の晩餐

ってほど大げさではないけれど、シチリアの最後はやっぱりモッタ村のフィリッポ達、
そして随分居候させてもらったロベルト達と一緒に外食する事になりました。

初夏の候、日中の暑さはいよいよ本格的ですが、夜ともなると空気が乾いている事もあり、
スッと涼しくなります。
行った先はエトナの中腹、ベルパッソとブロンテ(ピスタチオの!)の中間あたりでしょうか。

ちなみに、私が暮らしていたテリトリーといえば、その近郊が

・ブラッド・オレンジの産地であり、
・ドライトマトの産地、パテルノ村であり、
・ピスタチオの産地、ブロンテ村であり、
・ハチミツの産地、エトナ山麓であり、

・・・という所でした。

シチリアといえば水不足、というイメージが湧くところですが、
この辺りはエトナ(火山)のお陰で割合と豊かなのです。

さて、本題。
オリーブの木々を抜けると意外と瀟洒な建物があり、もちろん外にも大きなテーブルがいくつもあり、
私たちはその場所を選び、適当にオーダーしては適当に喋りながらゆるゆると食事を始めました。
暑がりな私でさえ少し涼しすぎるかと思うほどの風を感じ、これまた沢山運ばれてくる食事をビシバシ
平らげていきました(^^;



そうそう、私の知っている仲間内は結構夜にPIZZAを食べる事が多いです。
PIZZAは簡単でほどほどにお腹が満足するので夕食では重宝します。
もちろん、イタリアのものですから、決してどっさり具が乗っているという事もなく、
割合とシンプルなものが多いのですけどね。

大体9時頃から始まり、気がつくと真夜中、っていうのが多いパターンで
皆がバンバンあくびを連発するようになってくるとお開き、という感じです。

最後はBar等によってlimoncello:リモンチェッロをちょっとひっかけたり、
espresso:エスプレッソの砂糖無しをくいっとひっかけたりして

「Buona notte:ブォナ・ノッテ」

とばかりに“おやすみ”の挨拶をしてお別れです。
楽しく名残惜しいシチリアの最後の晩餐と友との語らいもここまでです。
旅も終わり、日本への帰途につく事になりました。

続く。