2012年_05


アチェタイア・サン・ドンニーノ 訪問

Modena:モデナのAcetaia San Donnino:アチェタイア・サン・ドンニーノ についたのは午後8時を回った頃でしょうか。
とはいえ、この時期のイタリアはまだまだ明るく夕方みたいなものです。
今日はこれで3軒目の訪問となり、ちょっと欲張りすぎですね。

ここではただ単に挨拶をするために訪ねただけなのでリラックスモードでもありました。

自分で車を運転してきたのは初めてですが道もなんとなく覚えているものでほどなく到着。
入口の門でベルを鳴らすと鉄の門扉が自動でゆっくりと厳かに開きます。
建物に辿り着くまで数百メートルはあるでしょう。
真っ直ぐに伸びた砂利道の両端には高くそそり立った木々が並び、自ずとゆっくりとかみしめるように
車を滑らせていく、そんな気持ちになるような これがホントのアプロ―チ、って感じでしょう。



コンパクトながらも19世紀の建築様式で建てられた屋敷は何度訪れても 圧倒的な美に包まれています。



ホント、カメラ持って行ってもどこを撮っていいのかわからなくなるほど。
巨匠ベルトリッチ監督の映画、Novecento:1900年 のシーンにそのまま使われているほどなのです。
その模様が一部 youtubeにアップされているので、ホームページのバルサミコのページにサイトを
リンクしておりますので御覧ください 。 

ですが、先日このあたりを襲った地震の影響が気になっていたので今回の訪問は
「大丈夫でしたか?さぞや怖い思いをされたと思います。」
といった言葉をなげかけようという意味合いも含まれていました。

震源よりたった30Kmほどしか離れていなかったそうで、たいそうな揺れを感じたものの
屋敷やバルサミコの樽などに被害はなかったとのこと。
とはいえ、パルミジャーノの生産者などに被害が出たことはメディアで大きく取り上げられ、
写真をご覧になった方も多いと思います。

カトリックの国ですから、直ぐにボランティアの方々もかけつけたと思いますが、同じく寄付の呼びかけもあったそうです。
でもそれが色々な団体からだそうで、その辺の曖昧さに疑問符がつくというのも現実だそうです。

なのでやはり私としてはモデナのバルサミコ酢やパルミジャーノといった優れた食材を
もっと広く知ってもらう事で彼らへのオーダが少しでも増え  かつ継続していくようにコツコツやる方を選びたいと思います。



そうそう、新しい商品として、好評のNERONE:ネローネ(3,4年熟成)よりもう少し熟成の進んだ9年のタイプを
手吹きのガラスで作った瓶に入れたタイプを少しサンプルとして持ち帰ることにしました。
秋のイタリア展でお披露目できたらと思っています。



すっかり陽も落ちて暗くなってきたのでパルマに戻ることにしました。
イタリアの第一日目は随分とタフな一日になりましたが、やはり会って良かったと思っています。

続く。