2012年_06


カッラ・ディ・カザティコ 訪問

朝からLanghirano:ランギラーノに向かいました。
ランギラーノといえばParma:パルマ郊外の小さな村ながら、Prosciutto di Parma:パルマ産生ハムの産地として有名です。
が、そこには良質なワインを造るワイナリーもあるのです。

Carra di Casatico :カッラ・ディ・カザティコ

エミリア・ロマーニャ州、パルマの丘に寄り添って連なるカザティコの地に、
Fabio CARRA:ファビオ・カッラが葡萄畑を開き、現在は息子のBonfiglio:ボンフィリオと共に
農薬や化学肥料に頼らない葡萄本来の力を引き出すワイン作りを行っています。



収穫した葡萄を貯蔵するタンクには窒素を充填させることにより、葡萄及びその果汁が酸化する事を防いでいます。
そのため、化学薬品を使用する必要がありません。
若いワイナリーでありながら、最新の醸造技術を活かしたワイン造りは イタリアの国内外で高く評価され、
時の首相からも愛飲されています。
私は今のところワインの輸入は行っておりませんが、やはりこの造り手、特に息子のボンフィリオとは
もう何年も前から面識があり、個人的に大好きですし、パルミジャーノやパルマ産生ハムをご紹介する時は
自信を持ってお勧めするワインとして販売を行っているという関係にあります。



ワインの事を語ると非常に真面目に熱く語るのは当然ですが、その雰囲気からスノッブではないかと思われるふしもあるようです。
が、喋るとそんな感じはなくsimpatico:シンパティコ(感じのよい)人間です。
また、意外?!にも日本の食(刺身とか)や電化製品が大好きで、日本に来るとsuica:スイカやpasmo:パスモといった
ICカードを使いこなし、家電量販店ではポイントカードも見事に使いこなすといったオタクな一面ものぞかせるところが
これまたsimpatico:シンパティコ。

でも実は今まで彼のワイナリーを訪ねた事はなかったので今回が初めての訪問となりました。

いやはや、パルマの丘、なるほどね、と思わせる丘陵地にあるワイナリーは陽当りも良く、
穏やかな良い風がそよそよと流れる素晴らしい場所です。



一つ一つの畑を丁寧に説明してもらい、建屋の中ではタンクやラインをたっぷり見せてもらいました。

で、お昼時。
ワイナリー併設のレストランで軽く食べようと言う事になったのですが
・これぞホントの生ハムメロン!
・フレッシュ・ポルチーニを使ったタリアテッレ
の美味しい事美味しい事!



で、それに合わせるのが彼の微発泡ロゼ。
それがまたバッチリな組み合わせなので、軽くどころかもう存分に満足してしまいました。

Torcularia Rosa:トルクラリア・ローザ というワインがそれで、
原材料は、バルベーラ種、ボナルダ種。微発泡のロゼタイプです。

果汁を搾る際も酸化防止剤を極力使わないために、タンク内で窒素を満たして40%分のみソフトプレスしています。
すっきりと上品な口当たり、ほんのりとした甘味が見事にバランスし、1ランク上を感じさせるエレガントさが評価され、
大統領の晩餐会でも使用されているほどで、その時の写真もバッチリ飾ってありました。

もっとゆっくりしたかったけれど何かと予定の多い今回の旅でしたので  後ろ髪ひかれながらにその場を後にしました。

彼の「一言」も撮りましたのでご覧ください。

続く。