Prosciutto(crudo) di Parma:プロシュット・ディ・パルマ(パルマ産生ハム)
古来より、旨い生ハムの生産地として知られたパルマ、Langhirano:ランギラーノ村周辺の山間地は“乾燥した風”と“湿った風”が程よく混ざり合う場所であり、大型の豚腿肉をじっくり均質に乾かすのに適した場所です。
さらに、アペニン山脈を駆け抜けるその風が熟成庫に運んでくる微生物によって真似の出来ない深みのある風合いを醸し出します。

塩のみを用い、じっくりと熟成させて作るというパルマ産生ハムの製造工程においてとても重要な意味を持ちます。
パルマハム協会ではこの貴重な環境を定義すべく厳格な決まりを定めており、これはD.O.P:Denominazione Origine Protetta(原産地保護呼称)のお手本的な位置づけとも言えるほどです。
サン・ニコラ社のパルマ産生ハム24ヶ月熟成
肉の味、脂の甘味が絶妙のバランスを見せるタイプです。
1枚1枚、ご注文を頂いてからお届けご希望時に併せて出荷する日にスライスいたします。
この生産者の工房を訪ねた際の詳しい記述や製造工程の写真は
コチラ
きちんとしたスライサーで薄くスライス
Afettare:アフェッターレとは「薄くスライスする」という意味で、特にイタリアの生ハムをスライスする時に大切な言葉となります。
Prosciutto di Parma:プロシュット・ディ・パルマ(パルマ産生ハム)やProsciutto di San Daniele:プロシュット・ディ・サンダニエーレ(サンダニエーレ産生ハム)といった生ハムはキチンとしたスライサーで部位による違いを感じ取りながら薄くスライスしてあげることが大切です。
もちろん、パルマやサンダニエーレ産といった産地(DOP)の良い生産者、というのは大前提としてありますが、その中でいかに良い個体(原木)を扱うかはもっと大切です。
産地の生産者に何度も足を運び、味を知り、表現する言葉を知り、何千・何百とある個体(原木)から良いと思われるものを入手する事の大切さを身にしみて感じます。
あの男には良いのを廻してやろう、と思ってもらえるような努力が必要なのです。
切り方一つでその味を活かすことも台無しにしてしまうこともあるのだと思いながら日々のスライスに臨んでいます。