Prosciutto(crudo) di Sandaniele:プロシュット・ディ・サンダニエーレ(サンダニエーレ産生ハム)
イタリア北東部、オーストリア国境の近くにあるこの地は、雪に覆われたアルプスの山々から山肌を伝わって降りてくる、冷たく乾いた空気と、アドリア海から吹く湿った暖かな風邪が出会う場所であり、生ハム作りに適したところと言えます。
Consorzio del prosciutto di San Daniele:サン・ダニエーレ生ハム協会による決まりの元、
・指定農場で飼育された生後9ヶ月、生体重160Kg以上のものでト畜後フレッシュな状態で11Kg以上の豚腿肉を原料とし
・天日海塩を用いて熟成して作られています。
パルマ産に比べ、豚もも肉全体を圧縮しギター型にすることで脂肪が毛細血管を通じて全体に広がり、生ハム全体にまろやかさを醸し出しています。肉々しい感じは控えめでサッパリとしており、上品な香りが特徴的です。
ドック社のサンダニエーレ産24ヶ月熟成
芳醇な香りと上品で長い余韻の味わいが特徴なタイプです。
1枚1枚、ご注文を頂いてからお届けご希望時に併せて出荷する日にスライスいたします。
きちんとしたスライサーで薄くスライス
Afettare:アフェッターレとは「薄くスライスする」という意味で、特にイタリアの生ハムをスライスする時に大切な言葉となります。
Prosciutto di Parma:プロシュット・ディ・パルマ(パルマ産生ハム)やProsciutto di San Daniele:プロシュット・ディ・サンダニエーレ(サンダニエーレ産生ハム)といった生ハムはキチンとしたスライサーで部位による違いを感じ取りながら薄くスライスしてあげることが大切です。
もちろん、パルマやサンダニエーレ産といった産地(DOP)の良い生産者、というのは大前提としてありますが、その中でいかに良い個体(原木)を扱うかはもっと大切です。
産地の生産者に何度も足を運び、味を知り、表現する言葉を知り、何千・何百とある個体(原木)から良いと思われるものを入手する事の大切さを身にしみて感じます。
あの男には良いのを廻してやろう、と思ってもらえるような努力が必要なのです。
切り方一つでその味を活かすことも台無しにしてしまうこともあるのだと思いながら日々のスライスに臨んでいます。