はちみつの村、モンタルチーノの純粋はちみつ
Toscana:トスカーナ(州)、Siena:シエナ(県)、Montarcino:モンタルチーノ。
イタリアを代表する最高級赤ワイン、Brunello di Montarcino:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの故郷として
あまりに有名なこの村は、あまり知られてはいませんが、トスカーナを代表するはちみつの村でもあります。
生産者、Villa i Cipressi:ヴィッラ・イ・チプレッシは、日本語で言えば「糸杉郷」、会社名は所在する地名から
命名しています。今でこそ、自家ブドウ畑を持ちブルネッロ・ディ・モンタルチーノのワイナリーという一面を
持っていますが、元々は家族経営の養蜂農家です。
現在の社長、Hubert Ciacci:ウベルト・チアッチが父の蜜蜂たちを引き継ぎ1970年代半ばに創業した農業法人です。
トスカーナを訪れた方であれば想像できると思いますが、トスカーナは、Firenze:フィレンツェ、Siena:シエナ
など街を離れれば至るところbosco:ボスコ(森)の連続です。
この自然を生かし、至る所で養蜂が行われています。とりわけシエナ南部の緩やかに波打つ丘陵の村のひとつ
モンタルチーノ村一帯は、春から秋にかけ、花の絶えることのない期間が長いこともあり、歴史的に養蜂が
盛んなようです。
Miele di millefiori:ミエーレ・ディ・ミッレフィオーリ(百花蜜)
ヴィッラ・イ・チプレッシでは10種類以上の単一花のハチミツを採取していますが、我々が選んだのは
millefiori:ミッレフィオーリ、日本で言うところの百花蜜です。
5月から9月にかけて開花期を迎えるローズマリー、ラヴェンダー、フレンチハニーサックル、栗、エデラ
(アイビー)など野生の花々から採取したものです。
持ち味はその複雑味です。中でも微量に含まれて栗の香りが絶妙な隠し味になっています。
採取したハチミツは濾過のみで、加熱殺菌など人工的な処理は一切施されていません。
ギリシャ神話に、Aristeo:アリステオという神がいます。
アポロの息子で農業を司る神です。
神話の世界では、このアリステオがイタリアにオリーブ(厳密に言うと接木技術)と養蜂技術をもたらした
とされています。この故事からも、オリーブオイルとハチミツがとても密接な関係だったことがわかります。
その意味でも、是非お試しいただきたいのは、パンにオリーブオイルとハチミツをたっぷり垂らして食べる朝食です。
意外な相性の良さに驚かされると思います。
もちろん、食後にチーズと合わせるのもお勧めです。モンタルチーノの隣村、Pienza:ピエンツァのPecorino Toscano
ペコリーノ・トスカーノであれば言うことありません
生産地名の表記について
ヴィッラ・イ・チプレッシでは、花を求めて移動するノマド・スタイルの養蜂法を採用しています。
このため、花の種類、開花の時期によっては村から100キロ離れてハチミツを採取することもありますが、
基本的にはモンタルチーノ村、及び近郊で採取しているので、「モンタルチーノ村のはちみつ」と表記しています。
(輸入元情報より引用)
品名 | 純粋はちみつ ミッレフィオーリ(百花蜜) |
---|---|
名称 | はちみつ |
原材料 | はちみつ(イタリア) |
内容量 | 400g |
賞味期限 | 期日は個別表記 |
保存方法 | 直射日光を避け、常温の暗所に保存 |
原産国 | イタリア(トスカーナ州) |
1才未満の乳児には食べさせないよう、お気をつけ下さい。
1986年に初めて症例が報告された「乳児ボツリヌス症」を引き起こす危険性を避けるため、厚生労働省は
それ以降、1歳未満の乳児にはちみつを与えないよう指導しています。
理由については、一般社団法人「日本養蜂協会」さんの解説を転記いたしますのでご一読下さい。
以下、
土壌細菌であるボツリヌス菌が、腸内細菌の少ない乳児の体内に入ると、腸内で増殖して毒素を作り、
これによって中毒症状が現れ、乳児ボツリヌス症を発症させることがあります。
このため、乳児には食べさせないよう指導されています。
ボツリヌス菌は、生鮮食品を介して私たちの体内に入りますが、成人では腸内細菌が手強い競争相手になるため
競争に弱いボツリヌス菌は繁殖できません。
現場で採ってすぐに詰めて、何の加工もしないハチミツには、ごくまれにこの菌が入り込む可能性があります。
1歳以上になれば、この菌は腸内で繁殖しませんので安全です。
お菓子の場合、使用量が少量のため、実際にボツリヌス菌が腸内に到達する確率はほとんどゼロといえますが、
離乳が完了して、腸内細菌が整うまでは、ハチミツやハチミツ入りのお菓子をあげるのは避けましょう。
以上、ここまで。