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イタリア買付道中記 2008

イタリア買付道中記 2008 その6

昨日に引き続き、早起きして今度はModicaへ。
昨日に引き続き、これまたFilippo:フィリッポのドライブ。

途中、彼の会社SOLO SOLE:ソロ・ソーレのあるPaterno’:パテルノに立ち寄り、
現在新設中の作業場を見学。
まさに今工事中と言わんばかりの内部だったので写真撮影は控えたものの、
広くて清潔、そして従業員の中に見つけた家族の姿が羨ましく映りました。
彼曰く、

「初めてコウジが来た時にもシチリア内を廻ったろ?
あの時は自分ひとりだったから作業場を閉めて来てたんだけど、今は家族も手伝ってくれるようになり、
新しくて少しばかり広い作業場が出来たから任せて外出できるようになったんだ。
まぁ、ともかく家族が手伝ってくれるようになったのが一番かな?!」

と嬉しそうでした。

そうだろう、そうだろうと深く納得。
家族が手伝ってくれる、認めてくれるっていうのが一番心強いんじゃないかなぁと思うので、
羨ましいと同時に自分の取引する生産者が少しずつ良い方向に向かっているのは嬉しいものです。

道中、食にまつわる問題やらクオリティとは何ぞや的な話など、取引している商材とかけ離れた話も多く
結局喋りっぱなしでModica:モディカに到着しました。

トロンチーニやアーモンド・ペーストの生産者、Tonino:トニーノとは既に知り合いとなっていたらしく、
何度かコラボレーションもしているとの事。
そんわなけで、トニーノの店までも迷う事無くあっさり到着。
モディカはやはり美しい街です。
ちょっと遠いですが、シチリアに滞在できるようなら是非お勧めしたい街ですね。

その昔、1693年、シチリア東部を襲った大地震のせいで、
Catania:カターニア、
Siracusa:シラクーサ、
Ragusa:ラグーサ、
Noto:ノート、
Modica:モディカ
といった街は軒並み破壊されてしまった為、当時流行していたバロック様式で街そのものを
統一した形で再建しました。
それが今や世界遺産です。

このうち、特にRagusa、Noto、Modicaといった小さめの街は住んでいる人達が
比較的穏やかな感じな方が多く、安心して歩ける、そんな感じがいつもしています。
美しくライトアップされたこれらの街並みの夜景をゆっくり楽しめるようなそんな素敵なところだと思います。

で、総じて甘いものが美味しいところです。
有名なCioccolato Modicano:チョッコラート・モディカーノをはじめ様々な種類があるのですが、
その話は置いといて・・・

件のトニーノですが、何と“Cioccolato Modicano”の生産者協同組合とも言うべき
“Il Consorzio di Tutela del Cioccolato Modicano”の中心人物となって頑張っているようです。

彼とはピアッティ創業当初からのお付き合いで、そろそろ他の商品展開も考えていっても良いのでは
ないかと思っています。
で、着くなり

「おー、コウジ来たか!久しぶり!
あれ?今回は奥さん連れてこなかったの?そりゃ、残念
ま、それは置いといて、今回はトロンチーニの工程を見せてあげるよ。」

って事で、工房へ向かうと既に従業員もスタンバイしてくれていたようで、
直ぐに作業に取り掛かり、私はそれをパシャパシャと撮影・・・ 

  

  

  

丁度それが私がオーダーしていた商品だったらしく、

「じゃ、これ詰め終わったらミラノに送っとくからね。」

ですと。何だかとっても愛おしく感じてしまいます。

一通り作り終えた頃にはすっかりお昼時間という事で、近くのTrattoria:トラットリアへ。
モディカならではのものが食べたいというリクエストに特に応えてくれたのは
lolli(cavatelli様で手打ち)con le fave:ロッリ・コン・ファーヴェ
というパスタ料理でした。
乾燥したfave:ファーヴェ(そら豆)を戻し、ハーブを加えて茹でていきそこへlolliという、
短いねじり状の手打ちパスタを入れて一緒に茹で上げて出来上がり、
というシンプルであまり見栄えのしない感じの料理ですが、とても美味しいものなので、
見かけたら是非トライしてみて下さいね。 


いろいろ食べましたが写真を撮る暇などないほど話し続けました。
ここでも商品の事だけではなく、食にまつわる問題やらクオリティの話、
特にトロンチーニに使っているピスタチオはシチリア・ブロンテ村のものですから
この点についてもフィリッポとの共通点があり、話も盛り上がり軽く2時間はたっていたでしょう。

その他、話は多岐に渡りましたが、

「ブロンテのピスタチオという事を(お客さんが)知っていようがいまいが俺は使い続けるし、
それが多少の価格高騰となっても仕方あるまい。
いろんな試食の場を設けてお客さんに食べてもらうなりして、それが
passa palora:パッサ・パローラ(口コミ)で広がればいい。」

といった内容でした。
私はそういう彼(ら)のスタイルが好きですし、そういう商品達だからこそ日本に紹介したいと思うのです。

私が実店舗を展開しようと考えている旨話すと

「そいつぁ、いい事じゃないか!
その場でどんどん試食してもらって味を確かめてもらえるしな!
だけどコウジ、とにかく無理するなョ。
小さなスペースからでいいからゆっくりやれよ!」

なんて、ありがたい話です。
やっぱりメールや電話よりも会って話すことに大きな意義があるとつくづく思いました。
彼との取引もこの先少しまた幅が出てくるように思いました。
この日はそこまでで帰途に着きました。
明日は話に上がったBronte:ブロンテ村へピスタチオを見に行く事にしました。

また早起きして、またフィリッポのドライブで。
彼のお陰で殺人的なスケジュールを驚異的な効率でこなせていけているようです。

続く。

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