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イタリア買付道中記 2008

イタリア買付道中記 2008 その10

朝一番、Bari:バーリの空港。

「良かったなぁ、コウジ、今朝は予定通り飛びそうだな。」

しみじみと、半ば慈愛にも満ちた言葉を生産者 Antonio:アントニオにかけてもらい、
“ようやく”無事にアリタリアに乗り、Milano:ミラノへ飛び立ちました。

しかしながら、今回はアリタリアが飛ぶとか飛ばないとか、そういう事より、
もっと気にしていた事がありました。
トリノのチョコレート屋さん、その事で頭が一杯だったのです。

「上手く話がまとまるだろうか、はたまた今年も失敗に終わるのか。」

今回の旅でも相当に心臓がドキドキするような緊張感を伴う訪問です。
何てったって、3年越しなのです。
というわけで、まずは出会いから。

Torino:トリノのお菓子といえばやはりgianduiotti:ジャンデゥイオッティ
これはカカオにヘーゼルナッツを練り込んだトリノ発祥のチョコレートです。

もちろん、Nocciola:ノッチョーラ(ヘーゼルナッツ)はトリノの属するピエモンテ州、
Langhe:ランゲ地方のIGPのものが最高とされ、これを使うのはハイクオリティを謳う作り手達
の中では最早あたりまえです。

なので、そういう話はもう置いといて、いろいろと食べ比べてみたいなぁというのが
最初のスタートだったのです。
それでまぁ、いろいろと食べ歩いたわけです。
日本でも有名なお菓子屋さんもあれば、無名のところも、さすがにトリノ名物?!ですから
いろいろとあるわけで・・・

そのうち、とある店で目にした、やや不恰好な形をしたタイプを口にした時、
私は脳天がつきぬけるような衝撃を覚えたのでした。
何とも有体、かつオーバーな表現ながら、まさにそんな感じでした。 

 

fatti a mano:ファッティ・ア・マーノと言われる“手ごね”タイプのそれは
通常の親指大の“端正な三角屋根”に比べて“ややいびつな三角屋根”です。
いかにも手作り然とした外観を超えて、口内に飛び込んでくる衝撃の味わいは、
素材とそのバランスのなせる業でしょう。 


“端正”バージョンとは明らかに異なる、ヘーゼルナッツの重厚な舌触りと濃厚な風味が
“上品”とか“甘さを抑えた”とかそういう言葉を圧するような説得力を持って語りかけるかのようで、
私は思わずううむと唸ってしまうだけでした。

美味しいなぁと唸るような塩大福を食べた時に、改めて見返したところで、
餅と塩と砂糖と小豆だわなぁ・・・と思い直すような、そんな感じにも似た何ともいえない
満足感をもたらしてくれたのです。

これは何とかして伝えたい!

と思った私は、一旦出ていたお店に戻ってキョロキョロしたりなんかして明らかに
挙動不審に陥り、ちょっと汗までかいたなんかして、これまたいよいよおかしい感じになりつつ、
何といって話し始めたらよいのか頭で繰り返しながらそのタイミングをうかがっていました。

ううむ、緊張しすぎ。

しかし、再度深呼吸して気持ちを整え、お店の主に申し出、名刺を差し出し、
私がインポーターである事やその思いなどを熱く述べ、何とか日本に紹介したいと嘆願したのですが、

「私達はこじんまりと家族でやっているだけなので、イタリア国内かせいぜいEU圏内の
お客さんに直接お届けするのが精一杯なのです。
ですから、輸出という事に対しては経験もなければ、それに対応する人間もいないのです。
商品を気に入っていただいたのは嬉しいのですが・・・」

というような風に、やんわりと、でもしっかりと拒まれてしまったのです。
何というか、ある意味、想像の範疇だったというか・・・
小さいながらも質の良い物を送り出す優れた作り手達は往々にしてこうした感じを持ち合わせています。

私が一消費者であれば、それは“そうだろう、そうだろう!”と満足感すら覚えるような
対応だったかもしれません。
丁寧に対応してくれたお礼を言ってその場を後にしました。
それが初めての出会い、2006年の事でした。

でも日本に帰ってからもじわじわとこみあげるような気持ちが抑えきれず、
翌年の2007年にも立ち寄ったのです。
彼らに対して、私なりに多少の言葉を加えたつもりでしたが、やはり良い返事を得ることが
出来ぬままに、前年同様の結果に終わったのでした。

懲りない私はその思いを拭いきる事ができず、2008年の今回の旅に先立ち、
あらためて彼らあてにラブレターをしたため、さらにラブコールをした結果、ようやく

「では、Leini:レイニという、トリノから少し外れた町に工房があって今の時期は
そこで作業しているので良かったらいらっしゃいますか?」

との返事を得るに至ったのです。
ただ、相変わらず輸出については後ろ向きの姿勢を保っている旨、釘をさされていました。

でも、ようやく念願かなって工房まで辿り着ける(昨年まではトリノの販売店舗のみだったのです)
ようになったわけなので、じっくりと面と向かって、淡々と語りかけてみようと思ったのです。

飛行機でミラノに着き、市内の定宿にスーツケースを預け、急いで電車に飛び乗り
トリノに着いたら、今度はTAXIに乗って工房へ向かいました。
工房へ到着したのは午後4時位だったでしょうか。

今朝早起きしてここまで辿り着くのに10時間はかかっているかもしれません
が、その間、ずっと頭がフル回転だったように思います。
3年目の今回は、まさに3度目の正直です。 
そのお店は A.GIORDANO:ア・ジョルダーノ というお店。

今回は思い入れが強すぎて文章が長くなってしまいましたので次回に続きという事でお願いします。 

続く。

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