2004年_05

Prosciutto di Parma:パルマ産生ハム

をご存知の方も多いと思います。
美味しいですもん。

行ってきました、生ハム工場!

パルマの中でも、美味しい生ハムをつくるのに大切な風、良い風が得られる場所として選ばれた場所に
その工場はありました。

私たちが乗ったバスの車窓から見える景色は平地からどんどん山岳へと移り変わり、
乗り合わせた私たちの顔色は昂揚した赤から車酔い(道くねくねだし)の青へと移り変わり、
時間も気分もそろそろ。。。という頃にようやく辿り着いたのです。

「いっやぁ~、こんな山ん中まで来なくっても途中の平地に沢山あったのになぁ~」

とちょっと腰が引け気味のスタートでした。それに・・・

「期待の“生ハム試食”を目の前にして車酔いの為に断念なんて事になったりしないかなぁ~」

という、かなり人間の欲求に素直に従ったりしていたのです。

でも、“山の中腹に沿って流れる風に直角に振られた建物の配置”や
“取り込む風の量を調整しやすく考慮された縦長の窓”を見て、
自然の恩恵を最大限に生かそうとする姿勢が感じられます。

聞けば、最近建てられたそうです。

 ←ずらりと生ハム

とても清潔に保たれた工場は、その床のきれいさ加減で一目瞭然!
一通り、生ハムの工程を見学する事が出来ました。
とても興味深く、メモを取りつつ、写真に収めるのも一苦労。

製造過程でとても重要な塩については、
“塩振り続けて30年!”の職人さんが手作業でやってました。

 ←若い頃からひたすら塩を振る職人さん
←塩はシチリアの海塩でした
 ←熟成最終段階の手前でラルド塗り(手作業)

機械でコントロールするところ、人間の手でないと出来ないところ、
それぞれの長所についてきっちり考え、資本の注入部分を決めていくといったところでしょうか。
建てられた建物も、結局は使うのが人間なんだという事実をわかって建てているような気がしましたが、
それをわかるにはもう少し時間がかかりそうでした。

食べ物ですから、出来たものを食べてみれば、なんだかんだいってもそれが一番^^!

で、至極の試食タイムと相成りまして、席についたわけです。
まぁ、パルマですから、当たり前のようにパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズの新鮮なやつも
ついでのように目の前にあり、ワインも然り(おおぉっ!)

で、生ハムはというと。。。

わんこ蕎麦ってご存知ですか?って今更聞くほどの事はないですが、
では、わんこ“生ハム”って聞いた事ありますか?ってそんなもん無いですが・・・

目の前で薄くスライスした生ハムが
食べても食べてもドンドン出てくる!

「もっと食べる?」
「いやぁお腹一杯」
「まぁ食べなょ!」
「そ、そう?、じゃぁ!」
「ほれっ、!」
「ひょい、パクッ!」

※7回繰り返し 「まぁ、これで太るなら本望よっ!」という事で、欲望に身を任せたのでした。

 ←見学していた時はこの位神聖な気持ちでした

続く。